5万人が集う、リマソルの大切なカーニバル

By Euclidthalis (Own work) [CC BY-SA 4.0 (http://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0)], via Wikimedia Commons


リマソル(Limassol/Λεμεσός)地域は、湾港を中心に外資系企業のオフィスや拠点が立ぶ経済都市で、キプロスの中で、最もインターナショナルな雰囲気です。


そんなリマソルでは今まさに毎年恒例の10日にわたるカーニバルが催されています。


このカーニバルに由来する文化はキリスト教以前の時代にまで遡るといいます。

古代ギリシャの豊穣とワイン(と、酩酊 笑)の神、ディオニュソス崇拝のための”まつりごと”が始まりで、その期間は 富豪であろうが貧民であろうが、とにかく街全体、みんなそろって集まって宴会をしたり、一緒に楽しむ期間だったといいます。


書物として記録が残るのは、15〜16世紀にキプロスを統治したベネチアの文化であった「謝肉祭」の形式を受け入れたもの。当時は、老いも若きも、人々が集い、踊り、歌い、食べ、のんで楽しむ風習であったそうです。


カーニバルとはそもそも「謝肉祭」の意味で、キリストが死後に蘇ったことを祝う「復活祭」とつながりがあります。カソリックでは復活祭の46日前から前日まで、敬虔なクリスチャンは動物性の食べ物を制限します。「謝肉祭」はそんな厳しい断食期間の前に、大いに食べて、飲んで盛大に騒ごうという風習なんだそうです。


キプロスのデュオニュソス崇拝の名残と、「復活祭」という正教会で一番重要な祭事とが、外国文化の「カーニバル」を受け入れる土壌となったのでしょう。


現在のカーニバルの形となったのは、約100年前。

復活祭(イースター)の前に肉を食べる最後の週である、「Meat Week」(Kreatini)からスタートします。第2週目は「Cheese Week」(ギリシャ語:Tyrini)と呼ばれています。


カーニバルが終わると、次の日は「Green Monday」。いよいよ復活祭まで50日となり、この間、断食期間となりますが、本来の断食(肉・魚・卵・乳製品)を行う人は実は少なく、制限するとしても「肉」にかぎるという人が多いのだそうです。


さてそんな厳しいGreenMondayの前日までの10日間がカーニバル期間です。パレード参加者は、大人はもちろん、子どもも大歓迎!歴史をなぞらえ、中世時代のコスチュームに身を包むグループはもちろん、それぞれ思い思いの表現を楽しむそうです。政治の風刺的なモチーフなんかも、目玉のひとつのようです。


wikipediaによると、最終日のグランドカーニバルには5万人もの人々が集まり

目抜き通りの約7kmを練り歩くそうです(!)


盛大で、これまでの困難な歴史のうえに続くカーニバル。 

リマソル地域が誇り、大切にしている意味が少しわかったような気がします。



⭐️2017年のカーニバルスケジュール⭐️

グランドパレードは、2月26日です。

(参考:http://www.limassolmunicipal.com.cy/carnival/index_en.html)


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