[キプロスの祝日]Green Mondayはどんな日?


キプロス祝日のひとつであるGreen Monday 。

今年は2月27日(月)でした。


この祝日はキリスト教に関係する日で、

キリスト教圏では、Green Monday, Clean Monday, Ash Monday...などと

呼び名は異なるものの同様に祝祭日になっている国も多いようです。


ここでは、キリスト教の中でも、キプロスの主要な教派である

正教会(Orthodox)のGreen Mondayについて書いておこうと思います。


◼Green Mondayとは何の日?

復活祭(イースター)までの7週間、約50日間(年によって日が変わります)は

四旬節(Lent)と呼ばれ、Green Monday はその四旬節の初日(Great Lent)にあたります。



◼本来は何をする日?

復活祭を前に、正教会(Orthodox)の信徒はハリストス(キリスト)の受難について

今いちど想い、正教会で一番大事な行事である復活祭に備えます。


ハリストスの受けた試練を体験するー。

その具体的な行動として、Green Mondayから復活祭前日まで、

ファスティングの期間となります。


ファスティングは日本語では断食という意味ですが、

正教会のファスティングは完全に食事を断つわけではなく、

いわゆる食事制限(斎:読み方『ものいみ』)です。

具体的な制限食品は、動物性のもの(肉・卵・乳製品)と、魚、オリーブ油。

甲殻類・貝類・タコ・イカは魚とはみなされないらしく、OK。

お酒(赤ワイン)も慎むべきという考え方もあるようです。



◼本当に食事制限をするのか?

現在キプロスの正教会信徒の中で、この厳しい食事制限をする人は実は多くないようです。

周囲に聞いてみると、肉だけを制限したり、Green Mondayからの1週間と、

復活祭の前日から数えて1週間前からのみ食事制限する人のほうが多そうです。


食事制限のルールは人によって少しずつ違います。

その理由として考えられるのは、正教会の人たちはルールを厳格に守ることよりも

ルールが存在している意味に焦点をあてている人が多いからかなぁと思います。


大切なのは、自分の肉欲に制限をかけることで、欲の奴隷ではなく
神に従う者として、喜ばしい祭にそなえる。
(引用:http://www.geocities.jp/ynicojp2/what-nikolaido.html#16)


ハリストスの受難をしっかりと記憶し、それに集中するってことですね。



確かに、断食をすると色んな欲がなくなると

知り合いのお坊さんが言っていました。

そうすることで、仏様や仏の教えに集中できる、とも。


正教会と日本仏教でもいろいろと共通点がある。

いやぁ、民族宗教学ってほんとうにいいものですねぇ。


おっと、個人的に好きな分野で興奮してしまいました。

話を戻します。



Green Mondayには凧揚げをするのも風習のひとつのようです。

凧揚げ自体はアジアだけでなく、広くヨーロッパでも親しまれていますが、

さてどうしてGreen Mondayの日に揚げるんだろう?気になるところです。


少し調べてみると、ひと昔前に流行った遊びが

いつの間にかGreen Mondayの習慣となったみたいです。

あ、意外とあっさりしたものでしたね。

…ああ〜、ひさしぶりにブログを書くと、文章が硬くなっていけませんなぁ〜

長くなったので、

絶賛開催中!わが家の食事制限についてはまた次回に〜。


参考:https://en.wikipedia.org/wiki/Clean_Monday
https://ja.wikipedia.org/wiki/正教会
https://ja.wikipedia.org/wiki/大斎_(正教会)

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